中外製薬 ロシュ社の新型コロナ・新薬候補「AT-527」 国内の独占的開発・販売契約を締結
公開日時 2021/02/22 04:50
中外製薬は2月19日、スイス・ロシュ社と、新型コロナウイルス感染症に対する経口の新薬候補「AT-527」について、国内での独占的開発権・販売権についてライセンス契約を結んだと発表した。
AT-527は、RNAウイルスの複製に必要なウイルスRNAポリメラーゼの阻害作用を有する直接作用型抗ウイルス剤。米国・アテア社により創製され、ロシュ社とアテア社が共同で開発を進めている。現在、グローバルでは、入院を要する中等症の新型コロナ患者に対する第2相臨床試験、入院をしていない軽症から中等症の新型コロナ患者に対する第2相臨床試験が進行中。2021年上半期までに第3相臨床試験の開始を見込むとしており、軽症から中等症の外来新型コロナ患者に対する有効性・安全性を評価する予定としている。
承認された場合は、米国での販売はアテア社、全世界での製造および米国外の販売はロシュ社が担う。
奥田修代表取締役社長 COOは、「変利便性の高い経口抗ウイルス剤であるAT-527を日本においてもいち早くお届けできるよう、国内の承認申請に向け必要な対応に尽力する」とコメントしている。