新薬薬価収載 テリルジー200は即日発売 ラスビック点滴静注キットは3月1日発売予定
公開日時 2021/02/19 04:50
新医薬品2製品が2月18日に薬価収載され、グラクソ・スミスクライン(GSK)はICS/LAMA/LABAの3成分配合気管支喘息治療薬テリルジー200エリプタを即日発売した。杏林製薬のニューキノロン系合成抗菌薬ラスビック点滴静注キットは3月1日に発売予定。
2製品の発売日(予定含む)などは以下の通り(カッコ内は成分名、製造販売元)
【2月18日発売】
▽テリルジー200エリプタ14吸入用、同200エリプタ30吸入用(一般名:フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩、グラクソ・スミスクライン)
薬効分類:229(その他の呼吸器官用薬(外用薬))
効能・効果:気管支喘息(吸入ステロイド剤、長期間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
薬価:14吸入1キット 4764.50円
30吸入1キット 1万98.90円(1日薬価:336.60円)
汎用されている吸入ステロイド(ICS)、長時間作用性吸入抗コリン剤(LAMA)、長時間作用性吸入β2刺激剤(LABA)による3成分配合の吸入薬。発売している先行規格のテリルジー100エリプタは慢性閉塞性肺疾患(COPD)で承認されており、20年11月に気管支喘息の適応も追加した。今回薬価収載された新規格の同200エリプタは気管支喘息のみの適応となる。
【3月1日発売予定】
▽ラスビック点滴静注キット150mg(ラスクフロキサシン塩酸塩、杏林製薬)
薬効分類:624(合成抗菌剤(注射薬))
効能・効果:肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変病変の二次感染
薬価:150mg1キット 4034円(1日薬価:4034円)
ニューキノロン系合成抗菌薬。細菌のDNA複製に必須のDNAジャイレース及びトポイソメラーゼIVに対する阻害活性を有する。錠剤が上市されているなか、今回、薬価収載された注射剤は主に入院加療が必要な患者への投与が想定される。