日本調剤 オンライン診療からオンライン服薬指導まで一気通貫モデル実現にアクセル MICINと連携で
公開日時 2021/02/18 04:51
日本調剤は2月17日、自社のオンライン服薬指導システムとMICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を連携させると発表した。4月の導入を目指す。患者にとって、自宅にいながらにして、オンライン診療からオンライン服薬指導、医薬品の配送まで完結できる“一気通貫”のビジネスモデル構築を目指す。これにより、患者の利便性を向上させたい考え。
患者はクロン上で、かかりつけ医などから発行された施設コードを入力するほか、医療機関検索でオンライン診療を受ける医療機関を選択する。オンライン診療の予約や問診などを経て、オンライン服薬指導を受ける薬局を選ぶ。日本調剤のグループ薬局をクロン上で選択すると、同社が自社開発したの「日本調剤 オンライン薬局サービス」へとスムーズに遷移し、予約ができる仕組みだ。
オンライン服薬指導後は、郵送などで処方薬が届く。薬局内に宅配ロッカーを設置する薬局では、これを選択することも可能で、非接触で処方薬の受け渡しを行うことができるという(
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政府が昨年7月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)には、「オンライン診療について、電子処方箋、オンライン服薬指導、薬剤配送によって、診察から薬剤の受取までオンラインで完結する仕組みを構築する」ことが盛り込まれている。オンライン診療からオンライン服薬指導までの一気通貫のビジネスモデルの構築が注目されている。