日医工 抗菌薬セファゾリンを10 月1日から通常出荷
公開日時 2020/09/16 04:50
日医工は9月15日、10 月1日から抗菌薬セファゾリンナトリウム注射用「日医工」を通常出荷することを発表した。セファゾリンナトリウム注射用「日医工」は、2019 年11月から段階的に製品供給を進めてきたが、このたび原薬から製品まで十分な在庫を確保したことにより、通常の出荷体制による供給の目処が立ち、10月1日より通常出荷する。
原薬の確保としてイタリアの2社(A社、B社)からのルートを確保している。イタリアB社ルートの原薬供給再開により、2019年11月25日に製剤の供給を再開したが、加えてイタリアA社ルートについては、ナトリウム化工程の委託先を変更することによって、原薬供給の再開のめどが立った。製造についても、イタリアB社ルートの原薬を用いて、海外製剤委託先での製造による製品供給を行ってきたが、国内自社工場への設備投資により国内製剤の目途がたったという。国内自社工場を含む複数製造所で行う体制が整ったとした。
これまでに直接現地の出発物質のメーカーを訪問し、環境対策と安定供給の体制を確認したとしている。今後も引き続きメーカーとの情報共有、連携を強化し、強固なサプライチェーンを形成していくと表明している。
2020年4月の薬価改定では、不採算品再算定品目となり、薬価上の下支えもある。日医工は、安定供給体制の確立に向けて、国内自社工場への設備投資および強固なサプライチェーンの確立を進め、今後も製造販売を継続するために製品価値を踏まえた販売の推進に尽力いくとしている。