ヤンセンファーマ 新型コロナワクチンの国内フェーズ1開始
公開日時 2020/09/02 04:50
ヤンセンファーマは9月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防ワクチン候補であるAd26.COV2.Sについて国内第1相臨床試験を開始したと発表した。Ad26.COV2.Sは、風邪のウイルスの一種であるアデノウイルスを用いたベクターワクチン。
試験は20歳から55歳までの健康成人と65歳以上の高齢者250人が対象。安全性や反応原性(腫脹や疼痛などの予期される反応)、免疫原性を評価する。
Ad26.COV2.Sは、非増殖型アデノウイルス26をベクターとして、新型コロナウイルスに特徴的なスパイクたんぱく質の遺伝子情報を組み込み、接種後に体内の免疫系を刺激して、新型コロナに対する抗体を作る。
海外では、2021年初頭(第1四半期)の緊急使用許可(EUA)の取得を目指す。米国とベルギーでは7月からフェーズ1/2aを実施しており、9月には臨床第3相試験に移行する予定。オランダ、スペイン、ドイツではフェーズ2aを予定しているという。