前立腺がん治療薬イクスタンジ 処方満足度は85%
「倦怠感」「てんかん既往」「薬価」で処方ためらう医師少なくなく
公開日時 2020/08/31 00:00
前立腺がんは男性ホルモン(アンドロゲン)の刺激を受けて増殖することから、このアンドロゲンの産生を抑制したり、前立腺内への取り込みを抑えるホルモン療法が内科的治療では広く行われている。しかし、ホルモン療法は長期間継続すると抵抗性を示すようになり、男性ホルモンが低く抑えられているにもかかわらず、がん細胞は増殖する。このような状態になった前立腺がんは「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」と呼ばれ、CRPCの治療には、注射薬ではタキソテール(一般名:ドセタキセル)、内服薬ではアンドロゲン合成に関与する酵素CYP17を阻害するザイティガ(同アビラテロン酢酸エステル)などが使われている。2018年6月に発売されたイクスタンジ錠(同エンザルタミド)は、去勢抵抗性前立腺がんを効能・効果とする経口アンドロゲン受...