厚労省・後発品承認 初後発は4成分 リリカ後発品に22社80品目、ファイザーのAGも
公開日時 2020/08/18 04:50
厚生労働省は8月17日、後発医薬品として19成分163品目を承認した。後発品として初めて承認された成分は4成分。この中に疼痛薬プレガバリン(先発品名:リリカ、先発品の製造販売元:ファイザー)があり、22社80品目が承認を取得した。22社の中にファイザーUPJ合同会社があり、ファイザー広報部は本誌取材にオーソライズド・ジェネリック(AG)であることを明らかにした。リリカAGの12月の追補収載手続きを進めるかどうかについては、「事業戦略上、開示していない」とコメントした。
厚労省がこの日に公表した承認簿をもとに、ミクス編集部が品目数などを集計した。
■スープレン、イクセロン/リバスタッチ、コンプラビンに初後発
初めて承認された後発品の成分はプレガバリンのほか、吸入麻酔薬デスフルラン(スープレン、バクスター)、認知症薬リバスチグミン(イクセロン/リバスタッチ、ノバルティス/小野薬品)、抗血小板薬クロピドグレル硫酸塩・アスピリン配合錠(コンプラビン、サノフィ)――となる。
デスフルラン後発品は1社1品目が承認され、承認取得企業はバクスター・ファーマ合同会社となる。リバスチグミン後発品は11社44品目が承認を取得。先発品がパッチ製剤ということもあり、後発品の承認取得企業には久光製薬、救急薬品、帝国製薬、祐徳薬品といった貼付剤に強みを持つ企業が多い。クロピドグレル・アスピリン配合錠の後発品には3社3品目が参入。承認取得企業は日医工サノフィ、日新製薬、キョーリンリメディオで、後発品名は「ロレアス配合錠」となる。