塩野義製薬 再生誘導医薬候補・レダセムチドの医師主導治験でステムリムと提携
公開日時 2020/07/01 04:50
塩野義製薬は6月30日、再生誘導医薬候補S-005151(一般名:レダセムチド)の医師主導治験をめぐり、大阪大発のバイオベンチャー・ステムリム(本社:大阪府茨木市)と新たな契約を締結したと発表した。契約を通じ、ステムリムが複数のアカデミア・グループとの共同研究を通じて蓄積してきた非臨床研究のエビデンスを活用。共同で、慢性肝疾患、変形性膝関節症、心筋症を対象とした医師主導治験を推進する。
レダセムチドは、ステムリム社由来のシーズから再生誘導ペプチド医薬開発品を創製したもので、塩野義製薬が全世界における独占的開発・製造・販売権を保有している。患者の骨髄内に存在する間葉系幹細胞を刺激し血液中に放出させることで、体内を循環する間葉系幹細胞の量を増加させる薬理作用を持つ。
同候補物質をめぐっては、表皮水疱症患者を対象とした第2相医師主導治験が終了しており、現在承認申請準備中。急性期脳梗塞患者を対象とした国内第2相臨床試験も進行中。