新型コロナウイルスの影響 「受診控え」顕著に
4月の患者数は前年同月比16%減 処方日数は18%増と長期化
公開日時 2020/06/30 00:00
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内1例目が確認されてから6か月。4月には緊急事態宣言が発令され、累計感染者(PCR検査陽性者)数は1万7000人を超えた(6月12日、厚生労働省まとめ)。COVID-19に対応する医療従事者の負荷はもちろん、他の疾患の診療体制への影響、さらには社会・経済への影響なども計り知れないものがある。ただ、医療用医薬品市場では、明らかなマイナス基調にあるとの指摘は少ないようだ。そこで今回は、COVID-19が患者の外来受診や院外処方にどのような影響を及ぼしたかを、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータをもとに検証する。患者数2か月連続で減少まず、調剤薬局で応需した患者数の推移をみると、20...