製薬企業の収益モデル改革が加速
MR減の一方でデジタル投資拡大
公開日時 2020/06/30 00:00
MRの生産性向上が不可避に編集長沼田佳之製薬企業の収益構造に変化がみられる。各社の業績を支える新薬は総じて売上規模が1製品で700~800億円規模となり、かつてのような1000億円超のブロックバスター製品の数は減った。一方で、ブロックバスターの市場浸透争いでしのぎを削ったMRもここ数年で減少に転じ、この2年間だけみても5000人以上のMRが業界を去った。国の薬剤費抑制策が強まるのに加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大でMRは外勤自粛となり、FacetoFaceの活動が一時的に封印された。過去に経験したことのない事態を迎えた。こうした環境の激変は新しい化学反応を呼び起こす。すでにWeb会議システムを活用した「リモートMR」が注目され、各社とも新たな投資対象として浮上してきた。ブロックバスタ...