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大鵬薬品 制吐剤アロキシ、小児の用法・用量追加を承認申請

公開日時 2020/06/16 04:50
大鵬薬品は6月15日、5-HT3受容体拮抗型制吐剤アロキシ静注0.75mgと同点滴静注バッグ0.75mg(一般名:パロノセトロン塩酸塩)について、小児の用法・用量を追加する承認申請を同日付で行ったと発表した。

同剤は、がん化学療法剤投与後の悪心、嘔吐の予防に用いるもの。従来の5-HT3受容体拮抗型制吐剤では効果が不十分だった遅発性の悪心、嘔吐にも有効性が確認されている。現在は成人に使用できる。今回の小児用法の追加申請に用いたフェーズ3試験は、パロノセトロンとして20μg/kg(上限1.50mg)を1日1回静脈内投与するとの用法・用量で実施した。

大鵬はアロキシをスイスのヘルシン・ヘルスケア社から導入。10年1月にアロキシ静注0.75mg、12年8月にバッグ製剤の承認を取得し、販売している。19年の国内売上は155億円(前年比5.4%増)だった。同社は、「がん治療にとどまらず、患者さんのQOLの向上にも貢献できるよう努めていく」としている。なお、同剤は19年7月現在、世界86か国で承認されている。
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