中医協総会 ADHD治療薬ビバンセ 長期処方解禁後の投与日数上限「30日分」で了承
公開日時 2020/05/28 04:50
中医協総会は、ADHD治療薬のビバンセカプセル(一般名:リスデキサンフェタミンメシル酸塩)について長期処方解禁後の投与日数上限を30日分とすることを了承した。同剤は、2019年5月に薬価収載され、6月1日に長期処方が解禁となる。同剤の有効成分は向精神薬ではないが、覚醒剤原料であり、薬物依存のリスクがあることが指摘されている。そのため、ADHDの適応を有する向精神薬・コンサータ錠(メチルフェニデート)の投与日数上限が30日であることを踏まえて対応が決められた。
覚醒剤については現行ルールでは処方日数の上限が薬機法上に明確に定められていない。診療側の松本吉郎委員(日本医師会常任理事)は、「麻薬や向精神薬と同様に、覚醒剤についてもルールとして明確化することを検討すべきだ」と指摘し、厚労省側も検討する姿勢を示した。