血友病A治療薬ヘムライブラ 処方増意向は8割超
公開日時 2020/04/30 00:00
先天性血友病Aは、血液凝固第VIII因子(FVIII)の先天的な欠乏や機能異常により出血症状が反復して生じる疾患であり、FVIII製剤による補充療法が標準治療となっている。ただし、血友病A患者の2~3割でFVIII製剤の治療効果を減弱するインヒビター(中和抗体)の発現が認められており、その際は活性化プロトロンビン複合体製剤などのバイアス製剤による治療が行われる。2018年5月に発売された血友病A治療薬ヘムライブラ皮下注(一般名:エミシズマブ)は「先天性血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者における出血傾向の抑制」を効能・効果とした、血液凝固第IX因子(FIX)と血液凝固第X因子(FX)に対するハイスペシフィック抗体医薬。FIXとFXの双方に結合することでFVIIIの機能を代替するという作用機序から、FVI...