ファイザー 緊急案件も原則対面対応せず メールなど代替手段で対応 新型コロナで
公開日時 2020/04/07 04:50
ファイザーは4月6日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止などのため、MRを含む外勤社員の在宅勤務期間を5月6日まで延長すると発表した。医療機関や特約店などへの訪問自粛を継続する。緊急対応案件や医療機関から直接面会の要望があった場合も原則、対面ではなく、メール、Web会議システム、電話、郵送などの代替手段で対応する方針を示した。これまではマスク着用などの予防策を講じた上で、必要に応じて例外的な訪問も行う可能性に言及していたが、今回、対面での活動を事実上、行わないことを示した格好だ。
同社広報部は本誌取材に、実態としてMRは現在、対面での情報活動を行っていないものの、会社方針をしっかり公表することにしたと説明した。
■集合形式の講演会 5月開催分まで中止・延期
このほか、これまで4月開催分まで中止・延期するとしていた同社主催の外部開場での集合形式の講演会等は5月開催分まで中止・延期にするとした。社員自らが感染に関与しないよう行動することについての理解を深めるため、更なる感染対策の社内教育も実施するとしている。
外勤社員の情報提供活動が限られるなか、インターネットなどでの情報提供により、「医療へ最大限貢献したい」とも表明した。新型コロナ関係のインターネットシンポジウムはこれまでに3回開催したが、このうち2月21日開催の第1回のネットシンポの録画を、同社が運営する医療関係者向けサイト「PfizerPRO」に4月24日まで掲載するとした。
同サイトの新コンテンツとして、新型コロナの病態に関するパネルディスカッション動画コンテンツも24日まで掲載する。パネルディスカッションは門田淳一氏(日本呼吸器学会理事、大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座教授)と、迎寛氏(日本呼吸器学会理事、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器内科学分野(第二内科)教授)が行う。
新型コロナ以外の疼痛、炎症・免疫、がん、希少疾病、骨粗鬆症などのネットシンポも同サイトを通じて積極的に展開するとしている。
【訂正】下線部について、当初、「24日までに」掲載すると記載しましたが、正しくは「24日まで」掲載するでした。訂正します。(4月7日12時20分)