乳がん用薬ベージニオ 処方医の4分の3が「満足」
副作用で頻発の下痢、どう捉えるかが評価の分かれ目
公開日時 2020/03/31 00:00
女性のかかるがんで最多を占める乳がん。その8割はホルモン受容体陽性といわれていることから、薬物治療は内分泌療法が中心となっている。HER2陰性の場合は化学療法に加え、近年ではmTOR阻害薬のアフィニトール(一般名:エベロリムス)、CDK4/6阻害薬のイブランス(同パルボシクリブ)といった分子標的薬が内分泌療法剤と併用されるようになり、治療選択肢が広がっている。ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がんの患者を対象に2018年11月に発売されたベージニオ(同アベマシクリブ)は、イブランスと同じくCDK4/6阻害薬。がん細胞で活性化して細胞分裂の制御を不能にしているCDKの4および6を選択的に阻害して抗腫瘍効果を示す。イブランスが1日1回125mgを3週間連続で経口投与し、その...