【20年1月リスト 短期連載1】肝胆膵のがん 「難治がん」に挑む免疫療法
公開日時 2020/02/14 05:00
難治がんである肝臓、胆道(胆管・胆嚢・十二指腸乳頭部)、膵臓のがんで、新たな治療選択肢となるべく、新薬開発が続いている。ミクス編集部が製薬企業69社を対象にまとめた「新薬パイプラインリスト20年1月版疾患別」(19年11月調査、P2以降の国内開発品を集計)では、肝がんで13プロジェクト、胆道がんで5プロジェクト、膵がんで3プロジェクトがあった(表)。5年相対生存率10~40%国立がん研究センターによると、これらのがんの5年相対生存率は、進行ステージの全てを指す「全体」で、肝臓がんが40.4%、胆嚢がんが29.3%、膵臓がんが9.8%(がん診療連携拠点病院における2010-11年診断例)――。肺がん(41.4%)に匹敵、あるいはそれに満たない成績だ。理由はがん種ごとに異なるが、例えば、早期発見...