Rock Healthヘルステック投資動向レポートを発表した。Rock Healthはデジタルヘルスのスタートアップに資金提供、投資家やパートナー企業とのマッチング、法務サービス、オフィススペースまで包括的なサービスを提供するシード・ファンドで、自身も2010年にサンフランシスコで創設され急成長したベンチャーである。武田製薬、アステラス、テルモ、富士通などがパートナーとして参画している。

レポートによれば、2019年のヘルステックへの投資総額は総額7.4ビリオンドル、1社たり投資額は19.8ミリオンドルで、いずれも史上最高額を記録した2018年（総額8.2ビリオン、1社あたり21.6ミリオン）よりはやや低調であったものの、2010年からの上昇基調を堅持した。

EXITの主流は変わらずM&Aで2019年には112件が成立。関連する最大の話題はGoogleとの間でペンディングになっているFitbitのケースである。

変化の兆しは2019年1年間に下記の6社がIPOしたこと。2020年１月現在の6社の評価額は合計17ビリオンドル。2020年１月にはOne MedicalもIPO準備に入ったと発表しており、今後の動向が注目されるところである。（医療ジャーナリスト　西村由美子）

2019年にIPOしたヘルステックベンチャー６社は以下の通り。

Livongo：慢性疾患の疾病管理
https://www2.livongo.com

Health Catalyst：ヘルスケアに特化したデータ解析サービス
https://www.healthcatalyst.com

Phreesia：患者サービス・マネジメント・ソリューションの提供
https://www.phreesia.com

Change Healthcare：標準API仕様の医療機関向けITサービス
https://www.changehealthcare.com/press-room

Peloton：オンラインサービス接続の家庭用フィットネス機器
https://www.onepeloton.com

Progyny：不妊治療支援サービス
https://progyny.com