ノボ 超速効型インスリンアナログ製剤フィアスプを発売
公開日時 2020/02/10 04:50
ノボ ノルディスクファーマは2月7日、新規の超速効型インスリンアナログ製剤フィアスプ注フレックスタッチ、同注ペンフィル、同注100単位/mL(一般名:インスリン アスパルト(遺伝子組換え))を発売した。効能・効果は「インスリン療法が適応となる糖尿病」で、持続型インスリン製剤と併用して用いる。食直前や食事中に使用できる。
薬価はフレックスタッチ(300単位1キット)が1918円、ペンフィル(300単位1筒)が1338円、100単位1mLバイアルが334円――。
同剤は、添加剤であるニコチン酸アミドにより、皮下投与後初期のインスリン アスパルトの血中への吸収が速く、血糖降下作用の発現が同社のノボラピッド注より速い製剤。
ノボのオーレ ムルスコウ ベック社長は、ノボラピット注より血糖降下作用がより速く発現し、柔軟な投与タイミングで使用できるとした上で、「生理的なインスリン分泌パターンにより近い製剤プロファイルにより、フィアスプ注は患者さんの生活を改善できる可能性を秘めている」とし、「フィアスプ注が選択肢のひとつに加わることで、インスリン療法を行う患者さん、とりわけ1型糖尿病患者さんのライフスタイルに寄り添った治療に貢献できると期待している」とコメントした。