科研 原発性腋窩多汗症薬ソフピロニウムを承認申請 20年度中に発売へ
公開日時 2020/01/14 04:50
科研製薬は1月10日、原発性腋窩多汗症治療薬ソフピロニウム臭化物(一般名、開発コード:BBI-4000)について、日本で承認申請したと発表した。同社によると、申請は19年度第3四半期(19年10月~12月)に行った。20年度中の発売を予定している。剤形は「塗り薬」で、軟膏やクリーム剤など詳細は開示していない。
同剤は、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻止する抗コリン剤。アセチルコリンはムスカリン受容体と結合することで汗腺から発汗を誘発すると考えられている。同剤はムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制する。
科研は米Brickell Biotech社から導入し、日本で外用剤として開発を進めていた。
温熱や精神的な負荷などにより、手のひらや足の裏、わきの下などに日常生活や仕事に支障をきたすほどの大量の発汗を生じる状態を原発性(特発性)局所多汗症といい、特にわきの下(腋窩)に生じる場合、原発性腋窩多汗症という。