中医協総会 FoundationOneオラパリブのコンパニオン診断機能追加の保険適用了承
公開日時 2019/12/16 04:50
中医協総会は12月13日、中外製薬の次世代シークエンサーを用いた網羅的がん関連遺伝子解析システム「FoundationOne CDxがんゲノムプロファイル」にリムパーザ(一般名:オラパリブ)の卵巣がんの使用に対するコンパニオン診断機能を追加するなど、2製品の保険適用を了承した。20年4月に収載予定。
製品の償還価格は以下の通り。
▽Free Styleリブレ(アボットジャパン)
主な使用目的:「皮下に挿入したセンサーが間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、Readerでスキャンすることで、連続測定した間質液中グルコース濃度変動パターンを表示する。本品から得られた間質液中グルコース濃度に関する情報を連続的に測定し、低血糖又は高血糖の検出を補助する。また、必要に応じて血糖自己測定器を併用しながら、糖尿病の日常の自己管理に用いる」
価格:特定保険医療材料ではなく、新規技術料にて評価する。C2(新技術)
準用技術料:診療報酬改定に伴い新規技術料で評価
留意事項あり。
▽FoundationOneⓇ CDx がんゲノムプロファイル(中外製薬)
主な使用目的:「固形がん患者を対象とした腫瘍組織の包括的なゲノムプロファイリングの取得と、医薬品の適応判定の補助を目的とした、対応する遺伝子変異等の検出」
今回、保険適用が決定したのは、リムパーザ(一般名:オラパリブ)の卵巣がんの使用に対するコンパニオン診断機能を追加するというもの。BRACA1/2遺伝子変異を検出することで、同剤の適応判定補助を行う。
価格:特定保険医療材料ではなく、新規技術料にて評価する。C2(新技術)
準用技術料:診療報酬改定に伴い新規技術料で評価
留意事項あり。
このほか、血液成分より抽出したゲノムDNAのJAK2V617F遺伝子変異割合の測定に用いるipsogen JAK2 DX試薬(シスメックス)の保険適用も了承された。