肺がんEGFR-TKI タグリッソが市場を席捲
全ラインでシェア55%、1次治療新規では80%
公開日時 2019/11/30 00:00
肺がん領域のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)は、2002年発売のゲフィチニブ(製品名・イレッサ)がファーストインクラスで、非小細胞肺がんの個別化医療を切り開いた。以降、エルロチニブ(タルセバ)、第2世代のアファチニブ(ジオトリフ)、ダコミチニブ(ビジンプロ)、第3世代のオシメルチニブ(タグリッソ)の計5成分が承認されている。オシメルチニブは2次治療以降が適応だったが、18年8月に1次治療から使えるようになった。そこで今回は、いつものように調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータをもとに、肺がんEGFR-TKIの動向を探る。なお、ある患者にEGFR-TKIが処方され、その薬が過去3か月に処方されていなかった場合を...