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エムスリー 患者支援プロジェクト「CaNoW(カナウ)」始動 3年間で1000人の願い叶えます!

公開日時 2019/10/01 03:51
エムスリーは9月30日、東京都内で記者会見し、患者支援プロジェクト「CaNoW(カナウ)」を始動すると発表した。近年の革新的新薬の開発や上市により、がん患者の5年生存率は平均62%と「がんと共存しながら生きていく」時代を迎えた。一方でがん患者の15~25%がうつ病に罹るなど、心のケアも重要になってきた。同社は、「病に負けない、人生を輝かせる」をコンセプトに、50万人超の医療従事者ネットワークを活用し、医療資格を持つプランナーが、患者や家族の願いを叶えるプロジェクトを発足させた。今後3年間で1000人の患者を対象に、患者をサポートしたい企業からの協賛を得ながら、病とともに前向きに生きていくための環境整づくりを目指す。

この日の記者会見で宮崎善仁会病院消化器内科・腫瘍内科の押川勝太郎医師(写真右)は、CaNoWプロジェクトに対する期待を語った。押川医師はYouTubeライブ配信でも有名だ。近年のがん治療をめぐる変化について押川医師は、①抗がん剤治療における副作用対策の薬剤が大きく進歩した、②ゲノム医療と分子標的薬(免疫チェックポイント阻害薬含む)の登場で、生存期間は飛躍的に伸びた、③重要なのは治るか治らないかでなく、今の生活を守ることも主目標になった-ことなどをあげた。

◎押川医師「幸せながん治療人生を後押ししてくれるCaNoWに期待したい」


その上で押川医師は、現実的な課題として、「病院では治療にのみ特化しており、がん治療人生のバックアップはできていない」と指摘。さらに、「がん治療を目的にせず、やりたいことを行い、生きるためのサポートがこれからは大いに必要とされるのは時代の流れだ」と強調し、「患者さんの自信を取り戻し、幸せながん治療人生を後押ししてくれるCaNoWに期待したい」と述べた。

◎女優・古村比呂さんの願い「ガンサバイバーとのシェアリング」

7年前に子宮頸がんを発症し、その後、再発を繰り返しながら闘病生活を続け、女優として活躍中の古村比呂さん(写真中央)も出席した。古村さんは、一番叶えて欲しい事柄について「ガンサバイバーさんとのシェアリング」をあげた。また2番目には「ウクレレが弾きたい」、3番目には「家族にありがとう、go to北海道」をあげ、生まれ育った北海道に家族で触れたいとの希望を述べた。

エムスリーCaNoW事業部の浅井有紀子部長(写真左)は、今後3年間で1000人超の患者さんの願いを叶えたいと強調。看護師や介護士のサポートを得ながら、病とともに前向きに生きていくための環境づくりを目指す考えを表明。同時に、今回のプロジェクトを通じ、医療従事者向けのメディアなどで取り組みを発信していく考えを示した。
 

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