流通当事者の力量が試される時が来た!
Short Report
公開日時 2019/08/31 00:00
「医療用医薬品の流通改善ガイドライン(GL)」の施行から1年半。この期間は、医薬品流通からみれば、GLの浸透と実践のための期間とも言えまいか。このGLはこれまで製薬業界が慣れ親しんだ割戻しやリベート・アローアンスに依存した流通モデルを転換し、川上、川下に関わる流通当事者の意識改革を促す狙いが込められている。19年4月は薬価改定のない年であるにもかかわらず、17社が割戻しの運用基準を見直し、7社が仕切価変更を行った。流通モデルの変革は着実に浸透し始めている。10月の消費増税改定、20年4月の薬価通常改定、21年度からの薬価毎年改定が予定されるなかで、医薬品流通はこれまでにない変革が求められる。流通当事者の力量がまさに試される時が来た。(望月英梨)医薬品流通の長年にわたる懸案である一次売差マイナ...