メディパルと三菱倉庫 DPネットワークへの出資で業務提携 流通プラットフォーム構築へ
公開日時 2019/08/21 03:50
メディパルホールディングスは8月20日、三菱倉庫との間で、同社の医薬品専門運送子会社・DPネットワークへの出資に関する業務提携契約を締結したと発表した。医薬品流通に関する最新・最適なプラットフォームの構築を目的に協業する。高品質・効率的で切れ目ない新たなサプライチェーンの実現を目指すことで両社の方向性が合致し、締結に至った。
今回の提携は、市場出荷後から最終需要者までの全ての過程における全体最適な医薬品流通体制の構築を目指して、両社で検討を進めていくというもの。DPネットワークが展開している「DP-Cool」を活用し、厳格な温度管理を可能とし、効率的なプラットフォームの構築を目指す。
近年の医薬品流通をめぐっては、医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインが2018年12月に施行されて以降、市場出荷から医療機関に届くまでの仕入れ、保管、供給等の流通経路の管理が保証されることが強く求められている。特に温度管理に関しては、全ての過程において変動状況を常時モニタリングするなど、品質を担保することが求められ、そのための仕組みが課題となっていた。こうした背景を踏まえ、メディパルと三菱倉庫の両社は、相互に保有する流通の技術やノウハウを共有することになった。