アステラス 関節リウマチ薬・スマイラフを発売 経口JAK阻害薬
公開日時 2019/07/11 03:50
アステラス製薬は7月10日、関節リウマチ治療薬・スマイラフ錠(一般名:ペフィシチニブ臭化水素酸塩)を発売した。炎症性サイトカインによる細胞内シグナル伝達に役割を果たすJAKを阻害する。その作用により、関節の炎症や破壊を引き起こす細胞の活性化や増殖を抑えるとされる。
同剤はアステラスが創製した。効能・効果は「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」。50mgと100mgの2規格。通常、成人に対し150mgを食後に1日1回投与。薬価(1錠)は50mgが 1741.00円、100mgが3379.90円。中医協の資料によると、市場予測は10年後のピーク時販売金額として84億円。
メトトレキサートや生物学的製剤を含む疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)などの既存治療でも効果不十分な場合に用いる薬剤。関節リウマチに対する経口JAK阻害薬はゼルヤンツ錠(ファイザー)、オルミエント錠(日本イーライリリー)に続き3製品目。