米FDA ジェネンテックのPolivyを承認 進行・再発DLBCLで
公開日時 2019/06/24 03:50
米食品医薬品局(FDA)は6月4日、米ジェネンテック社の抗CD79b抗体薬物複合体Polivy(一般名:polatuzumab vedotin-piiq)について、進行・再発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の適応で承認した。少なくとも2つ以上のレジメンを受けた後に、ベンダムスチン・リツキシマブ(BR併用療法)との併用下で用いる。FDAは、同剤を加速承認、画期的新薬(BT)および希少疾病薬として指定していた。
化学療法薬に付着し、B細胞上にみられるCD79bという特定のタンパクに結合、B細胞内で化学療法薬を放出し、がん細胞を攻撃する。
Genentech社のSandra Horning最高医学責任者、(CMO)兼グローバル製品開発部門長は、「難治性・再発のDLBCLについては複数のレジメン後の治療選択肢が極めて限定的だった。患者ニーズの高い治療薬を直ちにアクセスできるように提供できる」としている。
DCBLCは、米国で新規に1万8000人以上が毎年診断されているという。リンパ節腫脹、発熱、寝汗、体重減少などが兆候で、リンパ節で急速に成長し、骨髄、脾臓、肝臓など多臓器に影響を及ぼす。治療による治癒も目指せるが、30~40%と再発率が高い。