スズケン 希少疾病治療薬・オンパットロの流通受託
公開日時 2019/06/20 03:50
スズケンは6月19日、希少疾病の「トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー」の治療薬・オンパットロ(パチシランナトリウム、Alnylam Japan)の流通業務を受託したと発表した。グループ各社で工場出荷後から医療機関への販売・納品までを担う。オンパットロは、Alnylamが日本で初めて承認を取得した製品。スズケンは、メーカー物流をグループにもつ強みを生かし、国内新規参入メーカーの受託を進めている。メーカー物流から卸物流まで一手に引き受け、グループ内で完結させることで、保管・輸配送の品質管理、安定供給を効率的に行う。
受託した業務範囲は、工場出荷後から、スズケングループの茨城県古河市のメーカー物流センターまでの輸配送とセンター内での保管・管理。同センターからの卸物流センターまでの輸配送と、卸物流センターから医療機関への販売・納品まで。メーカー物流は中央運輸が行う。メーカー物流センターでの保管・管理はエス・ディ・ロジ、卸物流センターまでは中央運輸など4社からなる共同配送ネットワーク「PJDネットワーク」が担う。医療機関にはグループの卸7社が運ぶ。使用成績調査の支援も行う。
スズケンは、メーカー物流からの一気通貫の流通受託は今回で4社6製品目になる。これまでにムンディファーマの血液がん治療薬「ムンデシン」「ジフォルタ」、アミカス・セラピューティクスのファブリー病治療薬「ガラフォルド」、レコルダティ・レア・ディシーズ・ジャパンの高アンモニア血症治療薬「カーバグル」、ホモ接合体家族性高コレステロール血症治療薬「ジャクスタピッド」をスズケングループで一社流通受託している。