協和発酵キリン 全身性強皮症でブロダルマブの国内フェーズ3開始
公開日時 2019/06/04 03:50
協和発酵キリンは6月3日、指定難病である全身性強皮症を対象にブロダルマブ(開発コード:「KHK4827」)のフェーズ3を日本で開始したと発表した。
同剤は、IL-17受容体Aに特異的に結合することで、炎症性サイトカインの機能を抑制するとされる。強皮症にIL-17の関与を示唆する研究があり、同剤の効果が期待される。治験では、プラセボを対照に有効性と安全性を検証する。
実施するのは、多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験と非盲検継続投与試験。全身性強皮症は、皮膚や内臓の硬化を特徴とする慢性疾患。免疫異常、線維化、血管障害が関連していると考えられているが、原因は明らかになっていない。国内患者数は2万人以上と推定され、指定難病となっている。