処方増意向は9割弱に
B型肝炎薬ベムリディ
公開日時 2019/05/31 00:00
B型肝炎の薬物療法は2000年代から、それまでのインターフェロン療法に加えて、核酸アナログ製剤による経口抗ウイルス療法が積極的に行われるようになり、B型肝炎治療は大きな進歩を遂げた。B型肝炎の薬物療法ではウイルス排除が困難であることから、その増殖を抑制して肝硬変や肝癌への進展を抑えることが目標となる。すなわち、生涯にわたっての治療継続が必要となるため、既存薬に比べて強力かつ安全で簡便に投与でき、かつ耐性が出現しにくい薬剤の開発が求められていた。17年2月に発売されたベムリディ(一般名:テノホビルアラフェナミド)は、バラクルード(同エンテカビル)やテノゼット(同テノホビルジソプロキシル)など、先行する核酸アナログ製剤よりも少ない投与量で同等の有効性と、腎および骨に対する安全性の改善を実現したテ...