フォーミュラリを地域に広げる3つの意義
20年度診療報酬改定の焦点
公開日時 2019/04/30 00:00
「適切な医療提供の視点」、「医療の効率化の視点」、「流通・経済的な視点」――。厚生労働省保険局の樽見英樹局長は4月14日、第3回東大シンポジウム「地域フォーミュラリ実施~中間報告と今後の展望」で、地域フォーミュラリの意義について3つの視点を明示した。2015年6月に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)に「生活習慣病治療薬の処方の在り方」として明記されてから4年。いよいよ2020年度診療報酬改定で、地域フォーミュラリに焦点が当たる。(望月英梨)地域包括ケアシステム時代が到来し、医療の中心は病院から地域へ移る。高齢化が進むことも相まって、患者の療養場所は病院から外来、在宅、介護施設などへと広がる。医薬品の処方の在り方も、これまでは基幹病院が決めれば地域へと浸透してきた。しかし、...