富士フイルム 抗体医薬の生産プロセスの開発期間を20%短縮 受託業界で最短に
公開日時 2019/04/19 03:50
富士フイルムは4月18日、バイオ医薬品の開発・製造受託を行う子会社・FUJIFILM Diosynth Biotechnologies(FDB)が、抗体医薬の生産に必要な細胞株の作製と生産プロセスを開発するまでの期間を同社の従来比で約20%短縮したと発表した。バイオ薬の開発・製造受託業界で最短の34週間を実現したとしている。バイオ薬開発・製造受託は需要拡大が見込まれる。その中で同受託事業の強化を世界的に進めており、今回の取り組みはその一環。4月からこの新技術でサービス展開を始めた。
これは、同社独自の抗体高生産性技術「ApolloX」を進化させたもの。「ApolloX」は培養槽1Lあたり10g超と業界最高水準の生産性で、世界トップクラスの受託企業に対抗する技術と位置付け、訴求している。今回の新技術導入で、当社従来比の半分の10週間で動物細胞株を作製することを可能にした。それによりプロセス開発を前倒ししてスタートできるため、動物細胞株の作製からプロセス開発までの大幅短縮を可能にした。