エンブレルのバイオ後続品、YLバイオロジクスと共和薬品が承認取得
公開日時 2019/03/27 03:50
関節リウマチなどに用いる生物学的製剤エンブレルのバイオ後続品が3月26日に承認された。YLバイオロジクスと共和薬品のそれぞれが承認申請していたもの。エンブレルのバイオ後続品は持田製薬が製造販売元、あゆみ製薬が販売する製品に続き2番目となる。
効能・効果は、▽既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)▽多関節に活動性を有する若年性突発性関節炎――だが、50mg製剤は、「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」のみ。
YLバイオロジクスは、陽進堂とインドのルピンとの合弁会社。ルピンが製造する原薬をもとに、陽進堂100%子会社のエイワイファーマが日本国内の工場で製剤化する。陽進堂と帝人ファーマは18年7月に締結した同剤の販売提携契約に基づき、共同販売する。
共和薬品の製品は親会社のルピンが開発し、共和薬品が承認申請したもの。共和薬品は18年6月に日医工に導出する契約を締結しており、これにと基づき、日医工が自社の屋号を付して日本で独占販売する。日医工は「安定供給に万全を期すため、発売日については慎重に判断する」としている。
なお、いずれの製品も一般名は「エタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト2]」。