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メディパルHD 出荷から患者投与までトレーサビリティー実証へ RFIDタグ活用

公開日時 2019/03/13 03:51

メディパルホールディングス(HD)は3月12日、厳格な温度管理が必要な医療用医薬品について、個々にRFIDタグを貼付し、製薬企業の出荷から患者への投与までの品質管理をするトレーサビリティ実証実験を始めると発表した。GDPの国内導入で製品出荷後の製品の品質管理が厳格に求められる中、保冷等の温度管理を高精度に行う必要のあるバイオ医薬品の増加が見込まれる。また、RFIDは個別製品の使用実績、在庫管理を可視化でき、物流の効率化を可能にする。それらニーズが高まると見て、実証実験を行うことにした。4月上旬に開始し、検証を経て2019年度内にも実際のサービスを開始する予定にしている。

対象医薬品は「厳格な温度管理が必要な医療用医薬品」としか明かしていない。実験内容は、参加する医療機関と検討した上で決めるとし、想定する対象医薬品やその製品数、参加施設数、参加地域・物流センター名は開示していない。

同社のRFIDの活用は、一部物流センターで業務や出荷精度向上を主な目的に、箱ごとを管理する形で行っている。また、現在の品質管理は、同社の物流センターから医療施設への納品までが対象で、納品後は基本的には医療施設側の管理に委ねている。

今回の実験では個々の製品にRFIDを貼付し、「製薬企業から患者のベッドサイドまでの品質管理とトレーサビリティの確立」と管理範囲を広げた。RFIDは、製品情報のみにならず、温度管理が可能なものを用いる。それにより、出荷時から輸送、保管、配送、納品、投与時まで、リアルタイムの温度管理を可能にする。

同社は、患者への投与直前までの品質管理が「真の流通品質管理」とのコンセプトで、仕組みの構築に取り組む。「医療安全への貢献と最適な流通品質管理を実現することを目指す」としている。

実験では、19年秋ごろまでに有用性を評価する。そして19年度内をめどに、自社開発したプラットフォームサービス「METLOS-WiE」(メトロス・ウィー/Medical Temperatire Logistics Solution Wise & Economy)の提供開始を予定する。

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