【19年1月リスト 短期連載3】肝がん 免疫チェックポイント阻害薬の応用へ
公開日時 2019/02/15 05:00
■5大がんでは肺がんに次ぎ予後不良肝がんは年間の罹患数が約4万人、死亡数は約3万人に上る。5年生存率は40%に満たず(2008-09年診断例)、主要5大がん(肺・胃・大腸・乳房・肝臓)の中では肺がんと並んで予後不良である。治療後の再発率が5年で80~90%と高いことも課題と言える。直接作用型経口抗ウイルス剤の登場などで、肝がんの原因の8割を占めるウイルス性肝炎の対策が急速に進歩したのは周知の通りだが、ウイルス陰性化後の発がんにはなお警戒が必要とされている。脂肪肝からの発がんの増加も指摘されている。ミクス編集部が製薬企業69社を対象にまとめた「19年1月改訂版新薬パイプラインリスト疾患別」(18年11月調査、P2以降の国内開発品を整理・集計)から肝がんの開発品を抽出したところ、9プロジェクトが...