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循環器疾患のRWD利活用で議論スタート 研究開発も視野 厚労省・検討会が初会合

公開日時 2019/01/10 03:51

厚生労働省の「非感染性疾患対策に資する循環器病の診療情報の活用の在り方に関する検討会」は1月9日初会合を開き、循環器疾患のリアルワールドデータ(RWD)の利活用に向けて議論をスタートさせた。脳卒中と心血管疾患の診療実態を把握するデータベースを整備する考え。救急体制との連携をはじめとした急性期診療への活用や医療提供体制構築へつなげる狙いがある。同省はすでに、がんなどでデータベースの整備を進めており、循環器疾患でも研究開発への活用も視野に入れ、RWDの利活用に本格的に乗り出す。

循環器病は20107年の人口動態統計による死亡順位で、心疾患は第2位、脳血管疾患は第3位で、疾患対策の重要性が高まっている。全国的なデータベースを整備することで患者数を正確に把握し、疾患対策の充実を目指す。

対象疾患は、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、心血管疾患(急性心筋梗塞、大動脈解離、心不全)。年齢や性別、搬送時間や主病名など基本項目に加え、検査所見や重症度など疾患特性に応じた項目も把握したい考え。対象疾患・項目ともに、「研究開発の推進に対応するための拡張性」の必要性も検討する。

データの管理主体もひとつの課題となるが、同省は、「消防・救急体制を担当する都道府県等地方自治体との連携」の必要性も指摘した。

◎19年夏目途に報告書取りまとめへ

出席委員からは、「この疾患の特徴から、長期にフォローアップしつつ、効率的に情報収集する方向性のシステムが望まれている」といった指摘や、「データベースには生活実態の把握ができる項目が必要ではないか」といった意見が出された。同検討会では、19年夏ごろをめどに報告書の取りまとめを目指す。

循環器病をめぐっては、2017年7月に同省が公表した「脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方について」で、データベースについて継続的な検討の必要性が指摘されていた。
 

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