50~70歳代男女 関心ある症状は「物忘れ」「老眼」「高血圧」「筋力低下」
公開日時 2018/09/12 03:50
市場調査会社のアンテリオはこのほど、50~70歳代の男女が関心のある症状の上位は「物忘れ」「老眼」「高血圧」「筋力低下」であるとの意識調査結果をまとめた。男性は年代が上がるにつれて筋力低下や排尿トラブルといった症状への関心が高まり、女性では50~70歳代のどの年代でも物忘れや筋力低下がトップ5入りした。
同社は、健康に関する意識と実態の把握を目的とした「生活健康基礎調査」を行っている。今年で28回目となる。
今回の調査対象者は16~79歳の男女で、調査地域は京浜・京阪神。有効回答数は2632人。同社の親会社インテージが保有するモニターを対象に、国勢調査による人口構成比に併せて割当抽出し、郵送調査を行った。調査期間は4月11日~27日。
50~70歳代の男女の調査結果を抜粋した。関心がある症状(複数回答可)を聞いたところ、男性(n=623)のトップ5は老眼(44.6%)、高血圧・血圧が高め(40.3%)、物忘れ(34.8%)、薄毛・抜け毛(33.1%)、歯槽膿漏・歯周病(31.8%)――。女性(n=659)は物忘れ(48.1%)、老眼(46.4%)、しみ・そばかす(42.8%)、筋力低下(39.6%)、コレステロールが高め(39.0%)――だった。
50歳代以降を年代別にみると、男性では「高血圧・血圧が高め」と「老眼」がいずれの年代でもトップ5入りした。「高血圧―」は50歳代3位(34.9%)、60歳代1位(43.9%)、70歳代2位(42.9%)――。「老眼」は50歳代1位(53.4%)、60歳代2位(43.5%)、70歳代5位(34.5%)――。なお、70歳代の1位は「物忘れ」(45.8%)で、3位に「排尿トラブル」(35.6%)が入った。
女性は「物忘れ」と「筋力低下」がいずれの年代でもトップ5入り。「物忘れ」は50歳代3位(48.3%)、60歳代1位(44.2%)、70歳代1位(51.8%)――。「筋力低下」は50歳代4位(39.1%)、60歳代3位(38.8%)、70歳代4位(40.8%)――だった。また、「コレステロールが高め」は年代が上がるにつれて関心事となり、60歳代4位(38.8%)、70歳代2位(45.6%)となった。
■60、70歳代の男女 悩みの1位はいずれも「自分の健康」
自身の生活で現在悩んでいることを聞いたところ、50~70歳代の各性・年代の全てで「自分の健康」と「家族の健康」が3位以内にランクインした。特に「自分の健康」は60、70歳代の男女で悩みの1位となり、いずれも過半数を占めた。女性では50歳代の悩みの1位は「家族の健康」だが、年を重ねる中で1番の悩みが「自分の健康」に移り変わった。