エイザス MRディテールの約65%が処方に影響せず AIサービス「Forecast-A1」で解析
公開日時 2018/06/27 03:50
エイザスは6月26日、同社が提供するAI(人工知能)サービス「Forecast-A1」がMRディテールの医師反応度を解析した結果、複数のプロジェクトで約65%の医師がMRディテールに影響されておらず、処方につながっていないことがわかったと発表した。同サービスを利用している複数の企業のデータをもとにMRディテールの効果を検証した。
解析した企業の一部を除き、ディテール反応性の高い医師と、低い医師に対する1医師あたりのディテール数に変化がなかったという。この結果から、約65%のディテールに影響されない医師にも同数のディテールを行っているということになる。同社は、1ディテールを1万円で計算すると、20億円近いディテールコストが無駄になっているケースもあるとし、「製薬企業の営業生産性向上には人工知能によるディテールに反応しない医師の識別が重要」と指摘している。
同社によると、Forecast-A1は、SFAにあるディテールデータと売上データを独自のアルゴリズムを持つ数理モデルAIで分析することで、今、どの医師にディテールすれば処方が獲得できるかが提示される。各医師のディテール反応性は数値化され、その数値の精度も検証されて提示されるという。