バイオベラティブ 血友病B治療薬オルプロリクス静注用4000の承認取得 規格を追加
公開日時 2018/03/20 03:51
バイオベラティブ・ジャパンは3月19日、血友病B治療薬オルプロリクス静注用4000(遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc領域融合タンパク質製剤)について、15日付で承認を取得したと発表した。これまで250IU(国際単位)、500IU、1000IU、2000IU、3000IUの5製剤が発売されており、今回の4000IUをラインナップに追加することで、「より豊富なラインナップに基づく治療選択肢の提供が可能になる」としている。
血友病Bは正常な血液の凝固に必要な第IX因子が減少または欠乏することで引き起こされる。患者は出血を繰り返し、それに伴う痛み、不可逆的な関節障害、致死的な出血に至ることがある。オルプロリクスなどによる第IX因子補充療法が、出血を止めるために必要な凝固因子に成り代わり、予防的に投与することで新たな出血エピソードを回避する。
オルプロリクスの用法・用量は、週1回定期投与開始時の投与量は50IU/kgのため、例えば体重が60kgを超える患者の場合、1回あたり3000IUを超える投与が必要となる。これまでは3000IUが最大用量だったため、60kg超の患者では1回の輸注時に2バイアルを使用せざるを得ず、時間と手間がかかっていた。