アステラス 前立腺がん治療薬ゴナックス皮下注 12週間徐放性製剤を承認申請
公開日時 2017/12/04 03:50
アステラス製薬は11月30日、前立腺がん治療薬ゴナックス皮下注用(一般名:デガレリクス酢酸塩)の12週間徐放性製剤について、日本で同日に承認申請したと発表した。現在販売しているのは4週間徐放性製剤。同社は、12週間徐放性製剤を加えることで、患者の負担軽減につながるとしている。
ゴナックスは皮下注射されるGnRH受容体アンタゴニスト。GnRHは脳の視床下部で産生されるホルモンで、脳の下垂体に存在するGnRH受容体に結合することで男性ホルモンのひとつであるテストステロンの産生にかかわる。テストステロンは男性機能維持のために必要なホルモンだが、前立腺がんではがん細胞の増殖を促進し、症状を進行させる。
ゴナックスはGnRH受容体へのGnRHの結合を競争的に阻害することでテストステロンの産生を低下させ、結果、前立腺がんの増殖を抑制する。