第一三共 経口抗凝固薬リクシアナでOD錠発売 DOACで唯一の剤形
公開日時 2017/11/30 03:50
第一三共は11月29日、経口抗凝固薬リクシアナ錠(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物)の新剤形として、口腔内崩壊錠のOD錠15mg、OD錠30mg、OD錠60mgを同日に新発売したと発表した。水なしでも服用できるOD錠の追加によって、高齢患者などで服用しやすく、服薬アドヒアランスの向上が期待できるとしている。
薬価は、OD錠15mg1錠294.20円、同30mg1錠538.40円、同60mg1錠545.60円――で、いずれも通常錠と同額。同社広報部は本誌取材に、「積極的にOD錠に切り替えていく」と語った。
同社主力の降圧剤オルメテックでは、高齢社会におけるニーズを踏まえ、OD錠への切り替えを積極的に進め、通常錠は17年3月末で発売中止とした(経過措置により、18年3月までは保険請求可能)。リクシアナもオルメテックと同様、OD錠に一本化するかどうかについては、「OD錠への切り替え状況をみて検討する。現時点ではOD錠のみとするかどうか、決まっていない」と説明した。
なお、リクシアナ、プラザキサ、イグザレルト、エリキュースの4製品を指す直接経口抗凝固薬(DOAC)の中で、OD錠をラインナップしているのは現時点でリクシアナだけとなる。