大塚倉庫 日本ケミファの医療用薬の共同物流を開始 西日本エリアで
公開日時 2017/10/24 03:50
大塚倉庫と日本ケミファは10月23日、日本ケミファの医療用薬について西日本エリアで共同物流を開始したと発表した。神戸市にある大塚倉庫の医薬品専門の物流センターから各医薬品卸の間を、大塚グループ製品や他社の医療用薬と共同で運ぶもので、それにより不足が指摘されているトラックを有効活用するとともに流通コストを抑える。
これは両社の西日本エリアでの物流における業務提携によるもの。ケミファは、これまで医療用薬を埼玉県春日部市の物流センターから全国の卸へ配送していた。今回、新たに西日本に物流拠点を確保したことで、これまで2日程度要していた九州などへは翌日配送も可能になる。また、物流拠点の分散により大規模災害における安定供給体制も整える。国内導入が検討されるGDP(医薬品の適正流通基準)に沿った流通体制も必要になることも見込み、それらを整えられる大塚倉庫と提携することになった。
大塚倉庫はこれまで数社と共同物流を進めている。特に後発医薬品の物流量が増えている中では、コスト低減など流通の効率化に迫られているとして、共同物流をさらに拡大したい考え。