17年10月号連動 経口C型肝炎治療薬ハーボニーの処方医コメント一覧
公開日時 2017/09/30 00:02
かつてインターフェロン(IFN)が中核を占めていたC型慢性肝炎・代償性肝硬変の治療は、ここ数年でほぼ経口薬が主役となっている。経口薬は日本人に多く、なおかつIFNが効果を示しにくいC型肝炎ウイルス(HCV)のジェノタイプ1型にも有効で、血液検査でHCV陰性になるウイルス学的著効(SVR)は1型、2型とも9割を超える。現在経口薬は、HCVの複製に必須のNS5A複製複合体、NS5Bポリメラーゼ、NS3/4Aプロテアーゼの働きを阻害する3種類の薬剤が存在し、おおむねこのうち2種類以上を12週間併用する。現在では併用療法向けの配合剤も発売されている。これらの経口薬の併用療法は、予め効果が発現しにくいHCVの遺伝子変異や腎機能レベルなどによって使い分けられる。そこで今回は、国内フェーズ3試験で12週間...