NPO調査 大腸がん検査・毎年受診者は健保5割、国保3割
公開日時 2017/09/22 03:50
大腸がんの早期発見・早期治療を推進するNPO法人ブレイブサークル運営委員会が行った大腸がんに関する意識調査によると、「大腸がん検診(便潜血検査)を毎年受けている」人は、職場の保険等加入者が50.3%、国民健康保険加入者は29.5%だった。「全く受けたことがない」人は、職場の保険等加入者は21.6%、国保加入者は34.2%だった。
意識調査は、40代~60代の全国の男女1万4046名を対象にインターネットで行ったもので、加入保険者別の調査は今回初めて。職場の保険等の加入者は7224名、国保加入者は6571名、未加入者は251名。
全対象者では、毎年検査を受けている人は40.0%で、男性45.9%、女性が33.9%だった。最も多い受診理由は、男性では「職場の健康診断メニューにあった」、女性では「市区町村からの案内」。同委員会は、「男性の多くは職場の健康診断で大腸がん検診を定期的に受けているが、女性は市区町村からの何らかの案内に促されて受診しているケースが多いようだ」としている。
検診を「全く受けていない」「2年以上受けていない」人の理由は、男性では「自覚症状がない」「費用がかかる」「便の提出が面倒」の順。女性は「便の提出が面倒」「自覚症状がない」「費用がかかる」の順だった。「決められた日に便を提出できなかった」人は男性107名に対して女性は264名であり、同委員会は「厚生労働省の調査では便秘を訴える女性は男性の2倍いると報告されており、これらの理由と共に今後さらに詳しく調査が必要だと思う」としている。