大日本住友 トレリーフで「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能追加を申請
公開日時 2017/08/31 03:51
大日本住友製薬は8月30日、パーキンソン病治療薬トレリーフ(一般名:ゾニサミド)について、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能追加を承認申請したと発表した。申請は同日付。承認されれば、トレリーフはこの適応を持つ世界初の薬剤となる。
レビー小体型認知症は、進行性の認知機能障害を必須症状とし、▽認知機能の動揺▽繰り返し現れる幻視▽REM睡眠行動障害▽パーキンソニズム――の4つが中核症状として現れる認知症のひとつ。レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムでは、パーキンソン病の運動機能障害とほぼ同様の症状がみられる。
厚労省の14年患者調査によると、レビー小体型認知症の属する「血管性および詳細不明の認知症」の患者数は14万4000人と報告されている。
トレリーフは自社創製品で、「パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)」を効能・効果に09年3月に発売された。13年8月にはパーキンソン病における日内変動(wearing-off現象)に対する用法・用量の一変承認を取得した。現在、パーキンソン病治療の選択肢のひとつとして使用されている。