後発薬80%時代 卸の対応誤れば流通破綻も!
公開日時 2017/05/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児問題は低薬価・多銘柄による低粗利率・高経費率新薬バブルが去り、新年度の売上は大苦戦という。今後は、大型新薬は期待薄なうえ、医療費抑制策も働き、現在の約10.5兆円の市場は7~8兆円にシュリンクとの見方も出現。その中で政府は17年央にも、後発医薬品数量シェア目標80%の達成時期を設定する。15年の「骨太の方針」では18年度~20年度末までの早い時期とされたが、数量シェアは着実に上がり、現在は70%目前とみられる。流改懇の「新提言」(15年9月)では、後発薬80%時代を迎えた時の流通を懸念し対応策も示唆されている。当稿では卸のカテゴリー別原価の中で、後発薬の占めるポジションを示し、後発薬流通を守るための対応策について、問題提起を試みた。後発薬切替えは最...