NPhA・中村会長が引責辞任 南野副会長が会長就任へ
公開日時 2017/04/17 03:50
日本保険薬局協会(NPhA)の中村勝会長(クオール代表取締役会長)は4月14日、引責辞任した。今週開かれる理事会での承認などを経て、次期会長候補である南野利久副会長(メディカル一光・代表取締役社長)が就任する見通し。
一部報道により、中村会長が属すクオールの秋田地区で、処方せんを受けた薬局と調剤を行った場所が異なる処方せんが10枚程度あったことが発覚。いわゆる処方せんの付け替えを行うことで、処方せんの集中率を下げ、調剤チェーンなどを対象とした引下げを免れようとしたことが明るみになった。これを受け、中村会長は14日付で、「その責任を明確にするために、日本保険薬局協会の会長の職から辞することとした」とする文書を出した。
中村会長は、2012年からNPhAの会長を務め、2期4年の任期終了後、昨年5月に南野氏への引き継ぎ期間などの理由で、異例の1年間の任期延長となっていた。クオール広報部は、「(報道前に)事実関係は地方厚生局に報告しており、指示や指導を待っている状態」と説明した。また、ブロック長の指示なども取りざたされているが、本社の関与は改めて否定した。なお、中村会長は同社の会長については、継続するとしている。中村会長の任期は今年5月までで、1か月前倒ししての辞任となる。