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米FDA アトピー性皮膚炎治療薬Dupixentを承認

公開日時 2017/03/31 03:50

米食品医薬品局(FDA)は3月28日、米Regeneron Pharmaceuticals社(仏サノフィ子会社)のアトピー性皮膚炎治療薬Dupixent(dupilumab)を承認した。インターロイキン4受容体αサブユニット(IL-4Rα)阻害剤で、炎症に関わるIL-4Rαに結合、アトピー性皮膚炎の進展に重要な役割を果たす炎症反応を阻害する。

適応は、局所療法で十分に管理できないか、もしくは、局所療法が推奨できない場合の中等症から重症のアトピー性皮膚炎。単剤療法および局所コルチコステロイド剤との併用下で用いる。画期的新薬指定(BTD)ならびに優先審査の指定を受けていた。

Regeneron社のGeorge D Yancopoulos社長兼CSO(最高科学責任者)は、「Dupixentは、我々の研究者によるアレルギー疾患やアトピー疾患の根本原因に対する何年にもわたる弛まぬ研究の成果である。アトピー性皮膚炎において、皮膚をきれいにし、激しいかゆみを改善することに役立ったことが示された」と述べたうえで、「本日の承認は、LIBERTYADという国際的臨床試験に参加した治験担当医師や患者の参加がなければ為し得なかった」と関係者に謝辞を示した。

FDA医薬品評価研究センター(CDER)のJulie Beitz医薬品評価第3部長は、「今回のFDAによるDupixentの承認は、我々が、皮膚疾患患者のため新規の画期的医薬品承認に積極的に取り組んでいる証である」と述べた。「アトピー性皮膚炎は患者にひどい炎症と不快感をもたらすので、局所療法で管理できない患者を含め、患者のために様々な治療選択肢を持つことが大切である」と同剤の登場を歓迎した。

なお、国内では、同剤について、サノフィの日本法人が、2017年2月21日に厚労省に承認申請を行っている。

 

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