“調剤医療費”から改定の影響を考える
公開日時 2017/02/28 00:00
中小企業診断士平田雄一郎2016年4月に診療報酬・薬価改定が実施され、診療報酬は本体0.49%のプラス改定で決着した。しかし、改定後に保険薬局の経営が厳しくなったと耳にされた方も多いのではないか。営業現場でこうした雰囲気を感じ取ることは重要だが、保険薬局と良好な関係を築くためにもそれだけにとらわれず、客観的な視点でその影響を考えていくことが実は大切だ。第1回は、厚生労働省が公表している「最近の調剤医療費(電算処理分)のデータ」を中心に、調剤医療費の変化、そして保険薬局を取り巻く環境を考えたい。保険薬局は、患者の持参する処方せんに基づいて医薬品などの情報提供や服薬指導を行っている。患者の状態に応じて在宅訪問薬剤管理指導を行うこともある。保険薬局の利益構造は、窓口での患者の自己負担、審査支払機関...