アジレント オプジーボの診断薬の販売開始
公開日時 2017/02/24 03:50
アジレント・テクノロジーは2月23日、がん免疫療法薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)の診断薬「PD-L1 IHC 28-8 pharmDx『ダコ』」の販売を開始したと発表した。非小細胞肺がんの非扁平上皮がんの組織中のPD-L1発現率の測定に用いる。発売日は2月15日。
アジレントは同じく15日に、オプジーボの類薬のキイトルーダ(ペムブロリズマブ)のコンパニオン診断薬「PD-L1 IHC 22C3 pharmDx『ダコ』」の販売を始めた(2月21日既報)。それぞれの診断薬で陽性判断基準が異なるため、現時点では一方の免疫染色で代替えすることはできないとされる。
キイトルーダは、非小細胞肺がん患者に使用する際にPD-L1検査が必須となっている。一方で、オプジーボは最適使用推進ガイドライン(非小細胞肺がん)のなかで、「PD-L1発現率も確認した上で本剤の投与可否の判断をすることが望ましい」「PD-L1発現率が1%未満であることが確認された非扁平上皮がん患者においては原則、ドセタキセル等の本剤以外の抗悪性腫瘍剤の投与を優先する」となっているものの、PD-L1検査は必須ではない。