日本調剤 第一生命グループと提携 健康増進に向け保険商品の販売、開発へ
公開日時 2017/02/21 03:50
日本調剤は2月20日、第一生命、ネオファースト生命保険と保険商品の販売などで提携したと発表した。大手調剤チェーが大手生命保険グループと提携するのは初めて。保険販売の資格をもつ従業員が第一生命グループの保険商品を販売する。今後は、ビッグデータの活用を視野に保険商品の開発に取り組む。“健康増進”をキーワードに新たなビジネスへと乗り出す。
日本調剤はすでに2009年から保険代理店事業を国内27店舗に展開しており、米医療・生命保険大手アフラックのがん保険などの商品を販売している。今後はネオファースト生命の非喫煙者割引付の医療保険や、持病があっても健康維持によって保険料が安くなるような引き受け基準緩和型の医療保険、健康年齢に基づいた医療保険など、取り扱う商品を拡大する。
ネオファースト生命は、すでに第一生命の顧客情報など約1000万人分の医療ビッグデータなどを解析し、新たな商品開発に取り組んでいる。日本調剤は、電子お薬手帳「お薬手帳プラス」を通じて、患者の服薬状況や転帰などの医療ビッグデータを有する。提携では、お薬手帳プラスを契約者向けサービスとして活用することも盛り込んだ。両者がタッグを組むことで、新たな保険商品やサービスの開発に取り組む。
また、日本調剤は、血圧やHbA1c、コレステロール値の測定や、その結果を踏まえて薬剤師が相談にのることで、健康増進に寄与する”健康チェックステーション”を展開。禁煙や認知症対策、糖尿病などに重点的に取り組んでいる。提携後は、地域の健康づくりの拠点として、健康セミナーの共同開催などの啓発活動を行うという。